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摂食嚥下障害は、低栄養に直結!!飽食の時代、今どき低栄養なんて、と思われがちですが、高齢になるとうまく食べられなくなったり消化機能が落ち、健康な体を維持し活動するのに必要な栄養素が足りない状態になることが少なくありません。低栄養とは、人が生命を維持し、日常生活を営むために必要な栄養、特にエネルギー(カロリー)とたんぱく質が不足している状態を指します。厚生労働省による低栄養指標・BMIが18.5未満・6か月以内に3%以上または2~3kgの体重減少があった・血液検査の結果、“血清アルブミン値”が3.5g/dL以下・出された食事を1/4以上残す食事量が少ないと…筋肉の減少/内臓たんぱくの減少免疫力の低下/創傷治癒の遅延感染症、転倒・骨折、貧♛褥瘡(床ずれ)、寝たきりじょくそう臓器障害(腸、肝臓、心臓など)ADL(日常生活動作)の低下QOL(生活の質)の低下脱水にも注意が必要!!水の収入(補給)が減る食事量の減少飲料水を飲まない水の支出が増える発おう吐熱による発汗下痢×脱水状態になってしまう!しかも、のどが渇かないなど、水分不足を認識する機能が衰えているため、気づきにくい人はじっとしていても呼吸や皮膚から1日に約1000mL(大人の場合)の水分を失っています。これを不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます。出典:大塚製薬経口補水液OS-1よりCheck低栄養と脱水~次に当てはまる方は要注意~低栄養低栄養と脱水□□□□□□□やせてくる皮膚の炎症をおこしやすい傷が治りにくい抜け毛や毛髪の脱色が多い風邪をひきやすい握力が弱い下肢や腹部がむくむ引用:メディカルケア協会35□□□□□□口の中、舌、唇が渇く唾液がべたべたする食欲がないよろけやすいだるい、元気がない、ぼーっとする皮膚が乾燥し、弾力がなくなる尿や便のチェックも重要□□□尿量が少ない日中の尿の色が濃い、臭いが強い、濁る下痢あるいは便秘が続く